闘え。タイの反政府グループ達〜タイは現代のフランス革命を起こすのだろうか〜
闘え。タイの反政府グループ達〜タイは現代のフランス革命を起こすのだろうか〜
東南アジアでも1、2を競うくらい人気の国タイ。私も今までに数十回はタイへ足を運
んでいる。バンコク、アユタヤ、フアヒン、プーケット、サムイ島…etc
初めてタイを訪れたのは今から15年ほど前だった。今でも記憶に残っているのは、タ
イ独特のあのニオイ。飛行機でタイの上空を飛んでいるときから既にあの独特のニオイ
が漂ってきたのを覚えている。
そして、タイの街中には当時の国王(故プミポン氏)とシリキット皇后の大きなパネルが至るところに飾ってあった。
あと、なんといっても暑い。
一度42度を経験したことがあるが(室外の温度計に表情されていた)あの時は本当に死ぬかと思った。
タイは近年経済発展が著しく行くたびにどんどん変化している。
正直、バンコクは東京とあまり変わらないと感じるほどだ。
経済発展が著しいこの国にもいくつかも問題も抱えている。
それは発展途上国による貧困問題。格差が物凄い大きい。
軍事政権によるクーデターによって政治が不安定なところ。
そして今回の反政府グループによるデモ。
彼らはタイのタブー中のタブーに斬り込んだ。
そう、皇室批判だ。
タイという国は、発展途上国である。が、タイ王室は世界で最も裕福な王室であるのは
非常に有名な話だ。
米経済誌「フォーブス」は2012年、資産額は推定300億ドルと報道。
とされている。
一部噂ではODAからの資金が流れているとかそういった話もあるくらいだ。
そしてこの国には日本にもかつてあった不敬罪がまだ存在する。
最近このタブーを犯してまで皇室批判をする人達が出てきた。
その理由は現国王ワチラロンコーンに対するものだ。
彼は皇太子時代から人気が低かった。
自分は何度かタイに遊びに行ったことがあり、現地の友人もいる。
ワチラロンコーンが国王になる前、タイに遊びに行った時にタイに住んでいる友人の家でテレビを観ながらご飯を食べていた。
向こうでは毎日皇室の番組が流れている。
その時、彼は当時の皇太子に向かって暴言を小さく呟くように吐いた。
聞き返すと、彼は皇太子を好きではない。
と言った。
それに付け加え他の国民の大多数が彼を嫌っていると言った。
当時はまだ
それ程タイの内情に詳しくなかった為、聞き流していたが、後に自分自身で色々と調べ
ていくと、彼にはかなり悪い部分が多くあることを知った。
そんなワチラロンコーンが国王になったものだから、やはり国民の反発は大きいのだろう。
ワチラロンコーンはさしずめ現代のマリー・アントワネットといったところだろうか。
タイ人は王室に対しての批判をしてはならない、敬うべき存在だと子供の頃から躾けら
れている。
自分もタイの映画館に行ったとき、上映が始まる前に国歌が流れてきて全員立ち上がり
驚いた記憶がある。
また、テレビ局も朝と夜国歌が流れている。
正直、タイ国民総右翼なのかと思ったくらいだ(笑)
2016年に先代の国王プミポンが崩御し、ワチラロンコーンが国王を継承してから国民の皇室に対する見方が少しづつ変わっていったように思う。
彼は皇太子時代から特に女性関係にだらしのない人だった。
現在までに4回の結婚、3回の離婚を経験しています。
これは237年続くチャクリー王朝を振り返っても類を見ない多さである。
24歳の時に最初の結婚をします。お相手は王室が決めた女性、つまりは許嫁です。そ
れが写真の女性、ソームサワリーです。ワチラロンコン国王の母シリキット王妃の姪、
つまりは従姉妹にあたる彼女と結婚。
2番目の妻となった元女優のユワティダー・ポンプラスート。
3番目は若くて美しい容姿を持つ、シーラット・スワディーとは2001年から2014年ま
で夫婦関係にあった。息子ももうけ、今度こそタイ王室も安泰か!? と思ってい
た矢先に、とんでもない動画が流出してしまう。それがシーラットが一糸乱れぬ
姿で踊っているというもの。そこにワチラロンコン国王もいて一緒に盛り上がっていた
というのです(ワチラロンコン国王もかなりのいい歳のはず) ネットメディアを
通じて全世界にこの醜態がさらされてしまい、王室はもちろんのこと、国民から批判が
殺到!(そりゃそうだ) さらには2016年、ドイツの別荘へ出かけるために降り立った
ミュンヘンの空港で撮られた姿が衝撃だったのです。
即位から2年半、35億円もの資金を投じて戴冠式、並びに祝賀行事を行ったワチラロン
コン国王ですが、そのわずか3日前にひっそりと4番目の妻、スティダー王妃と結婚式
を挙げていました。
問題になった行動
ミュンヘン空港での服装とタトゥー
2016年7月、当時皇太子がミュンヘン空港で降り立った時の写真。ドイツBILD紙が撮影。
これがタイの国王
シーラット妃を公衆の面前で裸にしている動画が流出
2009年の王室パーティーで当時3人目の妻であったシーラット。ウィキリークスにより
リークされた。
2016年に崇敬されていた父親のプミポン・アドゥンヤデート前国王が死去したこと
を受け即位したワチラロンコン国王は、王室財産を自らの意思で運用できるようにし、
一部の軍部隊を国王直属とした。
これが引き金になったのだろう。
日本にとってもタイは友好国であり、日系の企業も数多く進出している。
インフラもある程度整っていて生活をする上で困ることは殆ど無い。
多分今後、アジアを牽引していく国のトップはタイであるだろうと私は思う。
少なくとも自分はそう感じた。
向こうに3ヶ月ほど滞在していたが、不自由なことはなかった。
タイ語が出来なくても、英語は少し通じるし、食べ物も美味しいし、何より物
価が安い。良い面も多い。
私はタイが好きだ。自由な雰囲気が。全て。
何をしていても、何もしていなくても全てを
受け入れてくれる寛容さがタイにはある。
と、思う。
だからこそ、タイを陰ながら応援していきたい。
今後のタイを注視していく必要がある。