京アニからみる日本の中小企業の課題。

京アニの件に関して。
正直言って触れても良いものか、どうかと思ったが、少し触れてみようかと
思う。
今回の事件で資料全焼したというニュースが報道され、その後一部だったと
訂正が入った。それについて、そういった資料をデータ化してクラウド上に
保存していなかったのかという声が非常に多く出ていた。

それについてひとこと言いたい。
日本の企業、特に中小企業は様々な面で遅れている。例えば、メールを送っ
たあとに、確認の電話を入れ、FAXを流す。ここまでやらないと駄目なのだ。
未だにアナログ的な作業がかなり残っている。
ハッキリ言って無駄が多い。
例えば会議や朝礼社歌社訓こんなもののために時間を割いている会社が未だに
ゴマンとある。
京アニがどうとかというわけではない。
憶測だが、データの保存に関してはそれなりに話があったのではないかと思
う。ただ、それを行う労力と現在進行系で行っているタスクを考慮し、後回
しになっていたのではないだろうか。というのが自分の考察だ。
確かに、アニメ業界の中では京アニは突出している。なので神格化している
人もいるだろう。だが、所詮、中小企業の枠なのだ。大企業ではない。京ア
ニはどうか知らないが、未だにwindows2000,XPを使っている会社も存在す
る。
もちろんサポートはすでに終了している。
たとえば、会社のセキュリティシステムもザルなところがいっぱいある。特
に人の出入りが激しいような会社は、一々出入り口の暗証ナンバーを変更し
たりしない。とくにセコムなどのセキュリティも入れていないために休みの
日に元従業員がデータを抜き取ったなんてケースも有る。


京アニの話に戻る。
確かに社長の話は二転三転している。
が、中小企業の社長なんてそんなものなのだ。

日本のアニメ会社の多くは虫プロから始まった。
そして、特にアニメーターの給料に関しては当時制作費の削減のために手塚
治虫氏が低く設定したことから始まる。宮崎駿はそれについて悪習だと言っ
ていた。ハッキリ言う。それは間違っていると。宮崎駿くらい業界で力のあ
る人間なら何故アニメ業界全体の給与所得の底上げをしないのか？それくら
いの力があるだろう。他人のせいにするんじゃない。だからあんたの作品は
説教臭いんだ。手塚治虫より3ランクくらい落ちるんだよ。
日本が最後の最後に守るべき遺産はアニメ、漫画だと思う。これは世界に誇
れる最高の文化遺産だ。これを作っている人たちの生活を保証しないで良い
作品が作れるわけがない。

以上駄文でした。